2016年9月に起こった横浜市の大口病院 連続点滴中毒死事件って覚えていますか?
本当かウソか、3ヶ月で50人が死んだとか。
迷宮入りしそうだった事件ですが、2018年7月7日、犯人が逮捕されたそうです。
大口病院 連続点滴中毒事件とは
2016年9月20日、神奈川県横浜市神奈川区にある大口病院で、点滴による医療ミスで4階の病棟に入院していた88歳の男性患者が死亡するという事故が起こりました。
しかしながら、その後の調査で死亡した男性患者の点滴内に界面活性剤と思われる異物が混入していたことがわかり、23日に神奈川県警が殺人事件と断定して、現在捜査が行われているところになります。
更に警察は今月18日以降に死亡した他の入院患者3人の死因を調べていたが、そのうち1人の男性患者が中毒死だったと判明しました。
横浜市神奈川区大口通の「大口病院」で、入院していた同市港北区の無職八巻信雄さん(88)が中毒死していたことが分かり、神奈川県警は23日、何者かが点滴に異物を混入し殺害した疑いがあるとして、殺人容疑で捜査を始めた。
横浜市神奈川区の「大口病院」で、点滴への薬剤混入によって入院患者の八巻信雄さん(88)が殺害された事件は26日、司法解剖の結果、西川惣蔵(そうぞう)さん(88)の中毒死が新たに明らかとなり、連続殺人と断定された。
元看護師 久保木愛弓(くぼきあゆみ)はこれまでは犯行を否定
2017年9月から12月までインタビューでは犯行を否定していました。
横浜市神奈川区の大口病院(現・横浜はじめ病院)で平成28年9月、点滴を受けた男性入院患者2人が中毒死した連続殺人事件で、神奈川県警が殺人容疑で逮捕状を請求する方針を固めた女性元看護師(31)は昨年9月から12月にかけ、複数回にわたり産経新聞のインタビューに応じ、「犯人が早く捕まってほしい」「自分が犯人といわれて悲しい」などと話していた。
以下は主な一問一答。
◆平成29年9月11日
--事件から1年。犯人が捕まらないなか、関係者としてどんな気持ちか
「発覚してからショックを受け続けている。一部のマスコミから私が犯人じゃないかという情報が流れた。その理由が、私が『変わり者』ということらしく、他人の飲み物を飲んじゃったり、なんだかんだと言われたりしている。そんなことはやっていないのに、誰がそんなことを言ったんだろうと思っている。患者さんが病院で殺されてしまうということ自体がショックで悲しかった。それに加えて、私が犯人じゃないかと疑われて…。みんなが自分をそういう目で見ていたのかなと思うとすごくショックだ」
--犯人に対して思うことは
「早く捕まってほしい。事件当初は自首してくれないかなと願っていた。ただ、ここまで自首しないということは、おそらく、今後もすることはないだろうから…」
--事件前後で記憶にあることは
「報道されている通り。ペットボトルに針とか。そういったことがあったときに、病院がすぐに動いていればよかったのにと思う」
--事件前には、病院内でナース服が何者かに切り裂かれたり、看護師の飲料に薬物が混入されたりなど、おかしなことが相次いでいたようだが、看護師間ではどんな話がされていたのか
「立て続けに変なことが起こるので、やはり防犯カメラを付けてほしいと。そしてまず、何かが起きたときにちゃんと警察に入ってもらって、丹念に調べてもらったほうがいいということ。そうじゃないと、『自分たちも仕事をしていて怖いよね』という話が出ていた」
--いまはどんな暮らしを
「仕事はまだしていない。一度、看護師として再就職したが、結局いろいろあって続かなかった。一度看護師から離れようと思って、別の職種で仕事を探している。ただ、なかなか見つからない」
--“容疑者”と疑われ続けている
「精神的につらくて、一応、薬を飲んでいるが、良くならない」
◆同9月12日
--事件前の騒動について、看護師の間では誰が怪しいなどの話は出ていたのか
「内部で誰が、というのはなかった。ただ一度、事務長による関係者の事情聴取が行われたあとに、看護部長から、看護師の一人を名指しで犯人とする報告があった」
--名指しされた看護師はどんな人か。そこから話は進展しなかったのか
「話はそこで終わり。その看護師は、ペットボトル事件の被害者で(殺人)事件が始まる直前に退職した。病院が証拠物を隠してしまったため、警察に対応してもらえなかった。その看護師は『だったら病院で犯人を見つけてくれ』と(病院側に)訴えたが、対応してもらえなかった。それで、『このままじゃ、信用できないから』と言って退職された」
--その看護師はいま何を。そのほかに連絡を取っている看護師はいるのか
「誰とも連絡を取ってはいない」
--ペットボトル事件やナース服切り裂きの事件が公になっているが、それ以外で嫌がらせなど記憶にあることは
「医師のカルテから何枚か、記入済みの紙が抜かれたということがあった。それも含めて何も表沙汰にはならなかった」
--病院に対して思うことは
「管理体制、責任体制のずさんさを感じる。一番初めの事件で、警察を呼んでいたらだいぶ違っていたと思う」
--看護部長とはどんな人か
「スタッフに対する好き嫌いが激しい人だった。好きな子は呼び出してしばらくお話をしたりとか。喫煙所に連れて行って話したりとか。おそらく、白衣切り裂きの犯人と(その看護師を)名指しした理由が、当事者のなかで(看護部長が)ランクを付けたときに一番下…、あんまり好きじゃないからだという話があった。好き嫌いで判断するのは問題だ」
--自身は看護部長にどんな「ランク」をつけられていたと考えているか
「好かれてはいないけれど、かといって特別嫌がらせや、嫌なことを言われていたということはない。あくまで仕事上の、通常の関係だった」
--殺害された八巻信雄さんと西川惣蔵(そうぞう)さんは患者のなかでも特別な存在だったのか
「2人とも事件の1週間ほど前に入院したばかりだったので、あまり接点はなかった。特別注意した方がいいよなどと(上司などから)言われることはなかった」
--2人以外にも不審な亡くなり方をした人はいるか
「変な死に方というより、人数が多い。通常より多いと感じていた。けれど、まさかそんなことになっている(事件性がある)とは思わなかったので。急変なのかな、と自分の中では納得していた」
--在職は1年程度だった
「2年前(平成27年)のゴールデンウイークごろに就職した。事件以降、家の周りをマスコミが包囲してしまって、外に出られない感じだったので、お休みをいただいて、(28年)11月に退職した。「全員解雇」の前に辞めたのでその時の状況は分からない」
--事件直後に辞めた人は
「私は事件直後は2回ぐらいしか病院に行けなかったので、誰がいつ辞めたとか、詳しいことは分からない。ただ、退職のあいさつの時に事務長から聞いた話では、私が辞める前に2、3人辞めているということだった」
元看護師 久保木愛弓(くぼきあゆみ)容疑者 犯人がようやく逮捕
2016年、横浜市の病院で患者2人が相次いで中毒死した事件で、神奈川県警は当時、看護師として病院に勤務していた31歳の女に対し、殺人の疑いで逮捕状を請求する方針を固めた。
神奈川県警が殺人の疑いで逮捕状を請求する方針を固めたのは、横浜市の大口病院に看護師として勤務していた31歳の女。大口病院では2016年9月、西川惣蔵さんと八巻信雄さんが相次いで中毒死し、2人の体内からは「ヂアミトール」という消毒液に含まれる「界面活性剤」の成分が検出されていた。
神奈川県警は、点滴袋に異物を混入されたとみて捜査を続けてきたが、この女が任意の事情聴取に対し、「点滴にヂアミトールを入れた」などと関与を認めたことなどから、逮捕状を請求する方針を固めた。
事件発生から2年たってようやく犯人逮捕。
一時は迷宮入りするかと思いましたね。
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