保美光成は山口県周南市連続殺人放火事件の犯人とされる男。
山口連続殺人放火事件とは
山口連続殺人放火事件(やまぐちれんぞくさつじんほうかじけん)とは、2013年7月21日に山口県周南市金峰(みたけ。旧鹿野町)で発生した、近隣に住む71歳から80歳までの高齢者5人が殺害された連続殺人・放火事件。
犯人が村人からの傷害事件の被害者であったことなどが事件後にわかり、村八分が原因かと騒がれた。
保美光成の生い立ち
保見光成は後に事件を起こす山口県周南市金峰郷(みたけごう)地区で、竹細工職人の父親の下、5人兄弟の末っ子として生まれた。
中学を卒業後は上京して神奈川県で左官などをして働いていた。
1994年頃に帰郷して、以後は実家に暮らしていた。
両親が亡くなってから、保見は近隣住民と飼い犬や草刈り作業などをめぐってトラブルを起こすようになる。
一方で、高齢者ばかりの集落では若手の保見は周囲を手助けしたりもしており、感謝されてもいた。
トラブルの全ての原因が、必ずしも保見にあったわけではないようだ。
2003年頃には酒の席の口論がきっかけで、後に被害者となる男性に切りつけられたりもしている。
しかし、8世帯12人しかいない小さな集落の中で保見は徐々に孤立していった。
2011年には近隣警察署に「集落の中で孤立している」「近所の人に悪口を言われ、困っている」などと相談をしている。
保見は自宅の窓に『つけびして煙り喜ぶ田舎者 かつを』と書かれた張り紙も貼っている(事件直後は犯行声明とも思われていた)が、その意味は『集落の人達(田舎者)が自分の悪い噂を流して(つけびして)楽しんでいる』というものだった。
事件の10日ほど前には知人に「もう金峰を出ようかと思う」と打ち明けてもいた。
2013年7月21日の夕方から午後9時頃までの間に、保見は近隣の住宅2軒に相次いで侵入、70歳代の住人計3人を撲殺した後、家に放火した。
直後、近隣住民の通報により消防や警察が現地に到着、犯行が発覚する。
警察の警戒の中、保見は翌22日の朝方にかけてまた別の住宅2軒に侵入、80歳代の住人計2人を撲殺した。
22日正午には遺体が発見され、警察は前日から行方の分からなかった保見の捜索を本格化。
残った住民は近隣施設に避難した。
同月26日、保見は地区公民館から約1km離れた山道で発見され、逮捕された。
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