マッチポイント ネタバレ、感想、あらすじ、考察、動画

マッチポイントは、2005年のアメリカ、イギリスの映画。

日本では2006年公開。

元プロテニスプレイヤーの主人公になぞらえて、マッチポイントというタイトルなんだろうけど、なんとも言えず後味の悪い映画だった。

感想などをまとめた。

マッチポイントのあらすじ

「マッチポイント」のあらすじは次の通り。

ロンドン。アイルランド人のクリス（ジョナサン・リース・メイヤーズ）は英国の上流階級に憧れる野心家。特別会員制テニスクラブでコーチの職に就くと、すぐさま大金持ちのトム（マシュー・グード）と親しくなる。クリスに一目惚れしたトムの妹・クロエ（エミリー・モーティマー）は、親族のパーティに彼を招待。クリスはそこでアメリカ人のノラ（スカーレット・ヨハンソン）と出会う。その挑発的な態度と魅惑的な容姿に惹かれるクリス。しばらくしてクリスとクロエは交際を開始。人生を賭ける仕事がしたいという彼の思いをクロエは企業家の父・アレック（ブライアン・コックス）に伝え、アレックは自分の会社の管理職を与える。絶好のチャンスを手に入れたクリス。しかし、どんな時もノラのことが頭を離れない。ある日クリスは偶然街でノラと出会い、酔った勢いで関係を持つ。心はノラに奪われていたクリスだが、クロエの両親から義理の息子になることを薦められると、クロエとの結婚を決意する。その一方で官能的なノラとの情事におぼれていくクリス。そんな中、ノラはクリスに自分が妊娠したと告げる。堕ろすか、産むか。激しく言い争う二人。ノラは子供を産んで二人で育てると言って譲らず、妻との離婚話を毎日先送りにするクリスに怒り狂う。ノラか、クロエか。追い詰められたクリスは、強盗を装いノラのアパートに潜入。物音に気づいた隣のおばあさんとノラを殺害する。そしてその際に持ち帰った金品を盗まれ、疑いの目はこそ泥に向けられる。危機を脱したクリスは、二人の名前が入った指輪を川に投げ捨て、安堵し立ち去る。しかしその指輪は手前の柵に当たり、川に落ちることなく道路へと転がる。

マッチポイントのネタバレと感想

ポイント1

元プロテニスプレイヤーのクリスは、資産家アレックの娘クロエと結婚。

しかし、クロエの兄トムの元恋人ノラと不倫するという謎の展開。

クリスはクロエの家族にも好かれており、トムとクロエの父アレックの会社にコネで入社して部長になり、裕福な生活を満喫する。

ただ、一方でクリスは道徳観だか貞操観念は低くて、ノラのカラダには興味がある。

確かにノラは女性としてはクロエよりも魅力的だし美人だし、そこで不倫するのは俺的には問題ない。

俺はクリスと同じくモラルが低い。

ポイント2

問題は、クリスとノラがセックスして、ノラが妊娠してしまったこと。

ノラ曰く「クリスはクロエを愛していないのでセックスしても妊娠しないけど、一方で、クリスとノラは愛があるセックスをしたので妊娠してしまった。」

ある意味、格言だし生物学的にも納得できる。

ただ、クリスにしろノラにしろ、セックスするときは、ちゃんとスキンしろよって思ってしまった。

危険日に中出しはダメだろ。

ポイント3

更なる問題は、ノラが妊娠した後のノラのクリスに対する対応。

ノラはクリスに会うたびにヒステリックになって、クリスにクロエとの離婚を迫る。

優柔不断はクリスは、ノラのカラダは好きだけど、クロエの家族の資産と現在の裕福な生活は止められない。

そりゃそうだろうな。

クリスにある選択肢は、

・選択肢1

クロエと離婚して、ノラと結婚する。

この場合、裕福な生活を捨てないといけない。クロエに落ち度がないので、慰謝料も払わないといけない。

テニスで大成しなかったクリスが、ビジネス界で生きていくのは容易でないし、優柔不断なクリスには能力もなさそう。

今、重役になっているのはクロエのお父さんのお蔭。

離婚したら、貧乏になるのは明らか。

・選択肢2

ノラの子供を認知しない代わりに、クロエに内緒でノラに養育なり慰謝料を払う。

クリスは父親の遺産、会社に支えられているので十分な慰謝料払える。

ノラとの不倫関係も続けられる。

俺的には、選択肢2がノラにとっても有利なのは明らかなのに、ノラがこれを選ばずにクリスにヒステリックにクロエとの離婚を迫ったのは、不思議というか納得いかない。

どの道、優柔不断で独りでは経済力のないクリスと結婚しても未来はない。

それよりもクリスから十分な養育費もらった方がいい。

ポイント4

最悪なのは、離婚を迫られ、困ったクリスが取った行動。

不倫をバラすとノラに脅されたクリスは、ノラの隣人である老婆をライフルで殺害し、ノラもライフルで殺害。

この展開はよく理解できなかったけれど、クリスは、麻薬目当ての強盗が老婆宅に押し入って殺害し、たまたま居合わせたノラを殺害したように見せかけたらしい。

そんで、クリスはクロエとオペラデートしてアリバイを作ったらしい。

超短絡的でどうしようもない犯行。

クリスがノラのカラダ目当てに不倫したのは俺的には共感できるが、ノラやその隣人を殺害したのは理解に苦しむ。これには共感出来ない。

ポイント5

警察官はノラの日記から、クリスとノラが不倫関係にあることを知り、クリスが麻薬強盗に見せかけてノラとその隣人を殺害したことに感づく。

ただ、決定的な証拠もなくクリスを逮捕することを諦める。

一方で、クリスはノラやノラの隣人、そして、ノラのおなかの子供まで結果として殺してしまったことの罪にさいなまれる。

そりゃそうだろ。

夢？の中で、殺してしまったことをノラやノラの隣人に言い訳する。

ノラに「あなたの行動はほころびだらけよ」と言われるのは言いえて妙。

確かにクリスはもの凄く自分勝手。

ただ、そのまま、クリスとクロエの間に出来た赤ちゃんが自宅に登場する所で映画はエンド。

不倫の末に2人も殺人を犯したクリスが、そのまま、裕福な生活を続けそうな何とも後味の悪い終わり方。

ポイント6

俺的には、優柔不断で貞操観念の低いクリスが、ノラのカラダに夢中になったことには共感する。ただ、殺人には共感しない。

でも、ノラだってクリスとの子供を生んで、クリスから慰謝料もらってしばらく不倫続けた方が良かったんじゃないかな。

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