ドニーダーコは難解?フランクは?解説、評価、ネタバレ、伏線、あらすじ、動画

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映画

『ドニー・ダーコ』(原題:Donnie Darko)は、2001年のアメリカ映画。リチャード・ケリー監督・脚本。一度では理解できない複雑な筋立てによってリバースムービーと呼ばれて話題になった。本作においてウサギがシンボルになっている。アメリカでは劇場収益はそれほど振るわなかったが、発売されたDVDはヒットチャート第1位となった。また、D[di:]によってノベライズされている。

感想などをまとめた。

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ドニーダーコ のあらすじ

「ドニーダーコ」のあらすじは次の通り。

主人公、ドニー・ダーコは精神的に不安定な高校生男子。姉はハーバード大学を目指す浪人生、妹はダンスチームに所属しているアクティブで勝ち組側の姉妹を家族に持つ。ドニー・ダーコは過去に放火の容疑で犯罪履歴があり、出所した今でも精神的なカウンセリングを続けている。

ある日、ドニー・ダーコは夢遊病のような状態で銀色の仮面をかぶったウサギ、フランクの声に導かれゴルフ場に連れて行かれる。「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒」とウサギは言う。気が付くとゴルフ場で眠ってしまっていたようなのだが、家に戻ると何やら様子がおかしい。

家は立ち入り禁止にされ、警察が事情聴取をしている。どうやら昨晩、ドニー・ダーコの家にジェット機のエンジン部分が落下してきたらしい。それも直撃したのはドニー・ダーコの部屋。もし家で眠っていたら…。

家の修理をする間、ドニー・ダーコ一家は警察が用意したホテルへ移り住んだ。その間もドニー・ダーコは学校へ行くのだが、学校には反社会的な小説を意欲的に扱う国語の教員や、反対にカリスマ道徳指導者に陶酔している几帳面すぎる程「正しい」道徳精神をたたき込んでくる教員もいたりと、穏やかではない。

ちょうどそのころ、ドニー・ダーコの学校に引っ越しをしてきたグレッチェン・ロスはすぐにドニー・ダーコと懇意の仲になり、そして交際を始める。彼女は昔、父親のドメスティックバイオレンスがひどく、母親を包丁で何度も刺されるという事件を体験した。その父親から逃れる為に名前を変え、この学校へ引っ越してきたという。今でも父親に追いかけられ、精神的に不安定な所がドニー・ダーコと通じるところだったのだろう。

彼女が出来たドニー・ダーコだったが、それでも時折精神的に不安定な状態が現れる。安定剤を飲んでいても、彼が不安を感じると銀色の仮面をつけたウサギが現れ、彼に破壊的衝動を起こさせる。彼は孤独を恐れるあまり架空の友人である銀色ウサギのフランクの言う事にはむかえないのだ。

彼は何度も銀色ウサギに会い、その都度、学校の下水道を破壊して洪水にしたり、不満を持っていたカリスマ的な道徳指導者の家を燃やしたりした。もちろん、この行いは悪い事ではあるのだが、結果的に家が燃えた事で、カリスマ道徳指導者の家に隠れ部屋があることが発覚し、その隠れ部屋には児童ポルノが大量に隠されていた。そのことでその指導者は捕まることになる。ドニー・ダーコは自分の行いを正当化する。

「世界の終わり」と発したウサギはタイムトラベルは信じるか?と話していた。もしかしたら世界の終わりとタイムトラベルは関係あるのでは?そのことについて理科の教師に聞いてみるとタイムトラベルには乗り物と時空の穴が必要だと説明され、一冊の本を手渡される。

「タイム・トラベルの哲学」

その著者はドニー・ダーコが通っている学校の元教員だったようだが、今では頭がおかしくなってしまい、毎日ポストをのぞいているだけの死神おばば。

「この世の生き物はみな孤独に死ぬ」過去にそう死神おばばに言われた事がリンクする。自分の身に起こっている事と本に書かれている事が類似している。世界の終わりと自分の死とタイムトラベル。ドニー・ダーコは銀色ウサギのやろうとしている事を理解しようと世界の終わりが訪れる前に死神おばばにタイムトラベルの事を聞きに行かなければならない。タイムトラベルさえ出来れば、世界の終わりを乗り越えられる。

ちょうどそのころ、姉がハーバード大学の受験に無事合格する。妹のダンスチームの付添でいない母親の代わりに家でパーティーをして祝おうと提案するドニー・ダーコ。ハロウィンの時期も重なって、家は仮装パーティー場になっていた。ちなみに母親は本来ダンスチームの付添ではないのだが、付添で行くはずの道徳指導の先生はドニー・ダーコが起こした火事によって捕まったカリスマの擁護をしなければならなくなった為、付添をドニー・ダーコの母親にお願いをしたのだ。

パーティーが盛り上がる中、恋人のグレッチェンが家にやってくる。彼女の母親が急に失踪した。これはきっとバイオレンスな父親が追いかけてきたのだと、ドニー・ダーコに救いを求める。ドニー・ダーコは世界の終わりがもうすぐやってくるのだと確信し、死神おばばの屋敷へ向かう。

恋人のグレッチェンを連れ、死神おばばの屋敷の中へ。しかし、そこに死神おばばの姿はない。代わりにいたのは強盗に入っていた同級生だった。包丁を突き付けられ身動きの取れないドニー・ダーコ。グレッチェンは首を絞めつけられ、外の地面へたたきつけられる。

そこへ車がやってくる。これは未来からの救世主が助けにやってきたのだと確信したドニー・ダーコ。車に乗っているのは銀色のウサギだった。その車をケイサツの車だと勘違いした強盗は逃げ出す。

車が屋敷の近くを通った時、車は突然変な動きを見せる。ポストをのぞきに行っていた死神おばばをよける為にハンドルを切ったのだ。死神おばばを無事によける事出来た車だったが、不運にもそこには地面に叩きつけられたままのグレッチェンがいた。

グレッチェンは車の下敷きになり、即死。

世界の終わりとは自分の死ではなく、自分の一番大切な人を失う孤独の訪れの事だったのだ。車を降りてきた銀色のウサギはハロウィンパーティーで着ていた衣装を取り、人をひいてしまった事に困惑している。この銀色ウサギはドニー・ダーコが創りだした架空の存在ではなく、実際に存在する姉の友人のフランクだ。

ドニー・ダーコは今まで孤独になることが怖い為に逆らう事の出来なかった銀色ウサギを射殺する。

そして翌日、ドニー・ダーコの精神を心配した母親は妹を連れ、予定よりも早く飛行機で帰ることになっていたのだが、その飛行機は空中で謎の爆発を起こす。

恋人の死と大切な家族の死。

「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒」はまさにこの瞬間だった。

すべてを理解したドニー・ダーコは飛行機の爆発によって作られた時空の穴と車に乗って、過去にタイムトラベルする。

銀色ウサギに呼び掛けられる前のベッドに戻ったドニー・ダーコは笑う。「この世の生き物はみな孤独に死ぬ」。しかし、ドニー・ダーコが今死ぬことで、大好きなグレッチェンと母親と妹の命を救う事が出来る。自分のせいで死んでしまった人達、自分のせいで苦しんだ人達、それらの人たちがみな救われる。自分がもし生きていたらこんな世界だったのかという事を知ることが出来た。

彼の死は孤独だが淋しくない死だった。だから笑える。あれほど世界の終わりが、自分の死が、孤独が怖かったドニー・ダーコは笑った。

そして、ジェット機のエンジンがドニー・ダーコの真上に落ちる…。

 

ドニーダーコ のネタバレと感想、解説、フランクは誰?

ポイント1

映画のストーリーが難解という指摘のある映画だけど、確かに最後が分かりにくい。

ドニーダーコが恋人と家族の死を避けるために、自分が過去に戻って代わりに死ぬことを選ぶっていう流れ。

どうでも言いけど、タイトルのドニーダーコは主人公の名前。

もっと適切なタイトル無かったのか?

 

ポイント2 フランクは誰?

ドニーの夢の中でウサギの着ぐるみを着ているのは実はフランク。

リアルなフランクは姉のエリザベス・ダーコの友人らしい。

ウサギから10月2日に告げられた「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」とは、ドニーに取っての世界の終り。つまり、死を意味する。

10月2日にドニーの部屋にエンジンが落ちるけど、ドニーはウサギのお蔭?かどうか、夢遊病でゴルフ場で寝ており、奇跡的に助かる。

 

ポイント3

設定はどういう訳か1988年10月。

なんで2001年の映画の設定が1988年なんだろ?

タイムトラベルがテーマの映画の為かどうか、バックトゥーザフューチャーについてほのめかすシーンあり。

バックトゥーザフューチャーは1985年の映画だから設定上は正しいか。

最後にドニーダーコは10月31日から、飛行機のエンジンが落ちる10月2日にタイムトラベル。

これから落ちて来るエンジンに当たって死ぬ前に思い出し笑い。

これって正気か?まぁ元々精神病の患者か。

家族や恋人のためとはいえ、俺なら過去に戻らないぞ。

 

ポイント4

ドニーダーコが恋人であるグレッチェンと「死霊のはらわた」を見に行くシーンがある。

死霊のはらわたは、1981年のアメリカ映画。

映画の設定は1988年なので、リバイバルを見に行ったのか?

 

ポイント5

国語の先生は校長先生から辞めさせられる。

最後に黒板に書いた Cellar door。

英語の中で最も美しい響きがある、とされている言葉。1955年、J. R. R. Tolkienが自身のエッセーの中で「多くの英語圏の人はきっとこの言葉を美しいと感じるであろう。」と書いたことで有名になった言葉。

この映画で意味がある言葉かどうかは不明。

 

ポイント6

悪役の生徒2人や死神おばばロバート・スパロウの存在がよく分からない。

ハローウィンの日になんで悪役生徒2人は、ロバート・スパロウのお屋敷の地下1階にいたのか?

「タイム・トラベルの哲学」とロバート・スパロウ、ドニーダーコの妄想の関係はよく分からない。

 

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