脊髄損傷とは
脊髄損傷の読み方は、「せきずいそんしょう」です。
脊髄損傷(せきずいそんしょう、英語:Spinal Cord Injury)は、主として脊柱に強い外力が加えられることにより脊椎を損壊し、脊髄に損傷をうける病態である。また、脊髄腫瘍やヘルニアなど内的原因によっても類似の障害が発生する。略して脊損(せきそん)とも呼ばれる。
脊髄を含む中枢神経系は末梢神経と異なり、一度損傷すると修復・再生されることは無い。現代の医学でも、これを回復させる決定的治療法は未だ存在しない。
脊髄損傷って治らないんですね。
脊髄損傷の原因
現在日本には10万人以上の脊損者がおり、毎年5000人以上があらたに脊髄損傷を負っています。
1990 – 1992年の調査によると、受傷原因の割合は以下の通りです。交通事故 (43.7%)
高所からの落下 (28.9%)
転倒 (12.9%)
打撲・下敷き (5.5%)
スポーツ (5.4%)
その他 (3.6%)この時点の調査によると、男性は女性の約4倍を占めており、受傷時年齢は50歳代と20歳代にピークが見られます。2002年に行った同様の調査によると、今現在でも男性と女性の比率は4:1で、受傷年齢も同様に50歳と20歳にピークのある二相性のパターンが見られます。ただし、2002年の50歳以降の受傷例の割合は1990-1992年より増加しています。受傷原因の交通事故は減少傾向にあるものの、歩行中の転倒による受傷が12.9%から19.0%に増えています。近年は高齢化に伴って歩行中の転倒、頸椎ヘルニアや脊髄狭窄症などあらたな受傷原因となるものも出てきております。高齢脊髄損傷の増加には二つの側面があり、ひとつは高齢になって脊髄損傷に受傷する方の増加傾向であり、もうひとつは脊髄損傷者が高齢化する問題です。今後、高齢者の転倒・転落予防対策、また脊髄損傷後の健康維持対策が大切になるでしょう。
脊髄損傷になる原因の1位は交通事故。
やっぱり車の運転は怖い。
でも、相手がぶつかってくる場合もあるしな。
脊髄損傷のリハビリテーション
受傷後、急性期を過ぎたらなるべく早くリハビリテーションを行うことが望ましい。
ICU(集中治療室)から一般病棟に移ったら、時機を見て少しずつベッドのリクライニング角度を上げていく(ギャッジアップ)。長時間仰臥していたことにより、血圧が低下しており、急に起こすと脳貧血を起こす。次に車椅子に移る訓練になり、脳貧血を起こさないようになればPT(理学療法)、手の機能に障害がある場合はOT(作業療法)といったリハビリに移る。
脊髄損傷のリハビリテーションとは失われた機能を回復させることではない。神経が再生しない以上、それは不可能だからである。リハビリの目的は、車椅子の操作などに習熟し、残された機能を最大限に使う訓練をすることである。
脊髄損傷について、リハビリは大事。
でも、脊髄損傷が治ることはない。
リハビリは大きく分けて、理学療法(PT)と作業療法(OT)がある。
理学療法はもっとも基本的な動作の回復のためのリハビリ。
作業療法は日常生活の習熟のためのリハビリ。
根治治療がない以上、脊髄損傷について大事なのは作業療法の方だろう。
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