『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は七月隆文の小説。2014年に宝島社より宝島社文庫として出版された。
基本、ロマンス、恋愛ドラマだけど、SF、ファンタジーの要素もあり。
略称は「ぼく明日」。
福士蒼汰、小松菜奈 主演で2016年12月17日に映画が公開された。
2018年8月に朗読劇が上演され、追加公演も予定されている。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする あらすじ
ぼくは明日、昨日のきみとデートする のあらすじは次の通り。
京都の美大に通う南山高寿は、大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美を一目見た瞬間、恋に落ちた。勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は、なぜか、突然涙してしまう。涙の理由を知る由もない高寿だったが、不器用な自分を受け入れてくれる愛美にますます惹かれてゆく。そして、親友・上山からの後押しもあり、初めてのデートで告白をし、交際をスタートさせる。初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う、そんな初めてのことがあるたびに泣く愛美のことを少し不思議に思いながらも、より愛美への愛情を深めていく高寿。そんな二人の関係は、誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた。しかし、初めてキスをした日、高寿は、愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる…。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする キャスト
恋人同士の二人を中心に物語が進むので登場人物はわずか。
南山高寿 – 福士蒼汰
京都の美大に通う大学生。将来の夢はイラストレーターか作家。
愛美に一目ぼれする。
福寿愛美 – 小松菜奈、川北のん(幼少期)、清原果耶(中学生時代)
美容の専門学校に通っている。携帯電話をもっておらず門限は24時。
なぜか初めての事をすると涙を流す。また、重大な秘密がある。
上山正一 – 東出昌大
高寿の親友。
林 – 山田裕貴
南山 たかもり – 大鷹明良
高寿の父親。
南山 えいこ – 宮崎美子
高寿の母親
ぼくは明日、昨日のきみとデートする わからない、難しい人向けのネタバレ
福寿愛美は高寿とは別の世界の住人だった。
高寿とは逆の時間で生きている彼女はこの世界には30日間しかいられない。
高寿にとって30日目の3月16日から愛美は過去に遡っていたので高寿の未来がわかるのだ。
2人は運命で結ばれた存在で5歳の高寿を助けたのが35歳の愛美、5歳の愛美を助けたのが35歳の高寿。
そして2人は同じ20歳でやっと恋人同士になれた。
しかし別れの時は来る。
高寿は恋人でいられる時間を大事に過ごし愛美は台本通りに演じてこの歴史を壊さないように務めた。
そして最初の電車の中の出会いの場面で物語は終わる。
一番のポイントは、高寿にとっての「初めて」は、愛美にとっての「最後」。
だから、20才で初めて出会った日は、愛美にとっては別れの日。
初めて手をつなぐ日は、愛美にとっては最後に手をつなぐ日。
初めてキスをする日は、愛美にとっては最後にキスをする日。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする 時系列解説
ぼくは明日、昨日のきみとデートする を時系列で見てみよう。
二人の時系列は逆に流れる。
二人は5年に1回30日間だけ連続で会える。
その30日間は、愛美が高寿の世界に旅行していると思われる。
高寿の世界で1日の流れは、愛美にとっても同じ1日の流れ。
ただし、日にちが0時を越えて変わると、高寿は次の日、愛美は前の日に戻る。
南山高寿 | 福寿愛美 | 出来事 |
---|---|---|
0才 | 40才 | 描写はない。 |
5才 | 35才 | 高寿が宝ヶ池で溺れる。
愛美が助ける。 |
10才 | 30才 | 高寿の近所のたこ焼き屋さんで愛美に会う。
愛美が鍵付きの箱を高寿に預ける。そして、次に会う時に一緒に開けようと告げる。 中には、愛美が20才の時に撮った高寿と高寿の家族の写真が入っている。 |
15才 | 25才 | 描写はない。
ただ、高寿にとっては、鍵付きの箱を開ける約束をした後の時代になるため、二人は会っていないと考えるのが自然。 |
2月15日
20才 1日目 |
20才 30日目 | 高寿が電車で愛美に一目ぼれ。
宝ヶ池の駅で降りた愛美に一目ぼれしたと声を掛ける。 愛美は実は高寿に見つけてもらうためにわざと、高寿の前に現れた。実は電車の中で高寿の視線に気付いていた。 宝ヶ池駅で互いに自己紹介。 別れる前に高寿は「また会えるかな?」と愛美に聞く。愛美にとってはこの世界の最後の日。 「また明日ね」と答える愛美。 もう恋人同士では高寿と会えないため、別れ際に泣いている姿を高寿に見られる。高寿には愛美が泣いた理由が分からない。 そして、愛美は電車の中では泣き崩れる。 |
2月16日
20才 2日目 |
20才 29日目 | 高寿は動物園でキリンを描く。
突然、後ろから愛美が現れて「これ教室に張り出されるやつだね」と声をかける。 その後、高寿の思い出の地、宝ヶ池に移動。 高寿が溺れて死にそうな時に助けられた話をする。 愛美も同じく5才の時に死にそうになって助けられたはなしをする。 高寿に連絡先を聞かれて、愛美は赤と青の二つの手帳のうち、青を開いてから「こっちじゃなかった」と言って、赤の手帳を開いて名前と電話番号を書いた手紙を渡す。 その夜、上山にそそのかされて、高寿は愛美に電話。 映画に誘う。 「いつがいい?」と聞かれてた愛美は、明日と返事。 |
2月17日
20才 3日目 |
20才 28日目 | 三条大橋で待ち合わせ。
高寿はあらかじめ、上山からのアドバイス通り、デートプランを事前に視察。そして、自分の好きなものを見せることに。 愛美は三条大橋に笑顔で現れ「南山君」と手を振る。 柳小路通りをデート散策。 ピザとから揚げを食べる。 みなみ会館で映画を見る。 カフェでポメラニアンを見かける。 夜、愛美が電車で高寿を見ていたことを打ち明ける。 高寿は愛美に「僕と付き合ってください」と告白。 二人は付き合うことに。 |
20才 x日目 | 20才 y日目 | 高寿が上山の部屋の居候を止めて引っ越し。
愛美も手伝う。 高寿から「福寿さん」から「愛美ちゃん」に変えたいと提案。 愛美も「南山くん」から「高寿くん」に変える。 愛美にとっては、最後の「高寿くん」と呼ぶことになるので泣いてしまう。
高寿が初めて愛美と手をつなぐ。 愛美にとっては手をつなぐのは最後。愛美は泣き出すが、高寿には理由が分からない。 |
20才 x日目 | 20才 y日目 | 愛美が高寿のアパートで手料理を作る。
愛美はビーフシチューを作り、高寿の母が隠し味でチョコレートを入れていたので、マネをしてチョコレートを入れる。 高寿はおいしいと舌鼓。 チョコレートを隠し味に入れていることを告白。 高寿は愛美が予知能力があるのではないかと疑う。 |
3月1日
20才 15日目 |
20才 15日目 | 愛美が高寿のアパートの部屋で高寿の髪の毛を切る。
高寿は「愛美」と初めて呼び捨て。 愛美にとっては「高寿」と最後の呼び捨て。愛美は泣き出すが、高寿には理由が分からない。 夜、高寿のアパートで映画を見て、二人はキス。 そして、愛し合う。 高寿にとっては、初めてのSEX。 愛美にとっては最後のSEX。 愛美はベッドで泣き出す。
別れ際、愛美から高寿にキス。 愛美にとっては最後のキス。
この日が高寿と愛美の分岐点。 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 とキャプションが出る。
愛美はわざと「赤いメモ帳」を高寿の部屋に忘れる。 高寿は時系列が逆のメモ帳を見て、訳が分からない。 愛美から電話があり「明日、全部話すから朝6時に教室に来て。箱を持って来て。」と告げられる。
|
3月2日
20才 16日目 |
20才 14日目 | 高寿、愛美から2人の運命をすべてを告げられる。
愛美は高寿の教室でキリンの絵が貼り出されているのを見つける。 高寿と愛美、高寿が10才の時に預けられた箱を開ける。 中に高寿の家族と愛美の写真が入ってあり、高寿は愛美の話を信じる。
宝ヶ池に移動。 愛美は高寿の髪の毛を、明日、私が切るんだねと告げる。 |
3月4日
20才 18日目 |
20才 13日目 | 2回目の京都XXX? |
3月5日
20才 19日目 |
20才 12日目 | 10時に丹波橋駅で待ち合わせ。
枚方パークへ行く。 |
3月6日
20才 20日目 |
20才 11日目 | ガーデンミュージアム比叡に行く。
ロープウェイで展望台へ。 高寿はわだかまりが消えない。愛美にひどい態度をとってしまう。 ただ、高寿にとっての初めては、愛美にとっての最後と気づき、愛美の涙の理由に気付く。
3月7日の深夜、愛美にとっての明日、愛美にひどい態度を取ることを電話で謝罪。 |
3月7日
20才 21日目 |
20才 10日目 | 宝ヶ池の駅でハグして再会。
愛美が5才の時に助けてくれた、35才の高寿のことを話す。 |
3月8日
20才 22日目 |
20才 9日目 | 伏見稲荷でデート。 |
3月12日
20才 26日目 |
20才 8日目 | 出町柳付近でデート。
夜、高寿の仲間とパーティ。 帰り際にお互い同士であることを確認。 |
3月13日
20才 27日目 |
20才 4日目 | 三条大橋で待ち合わせ。 |
3月14日
20才 28日目 |
20才 3日目 | 高寿の家で一日過ごす。 |
3月15日
20才 29日目 |
20才 2日目 | バスターミナルで待ち合わせ。
高寿と愛美、高寿の家に行く。 途中で、高寿5才愛美25才で出会った、たこ焼き屋さんによる。 高寿の両親に愛美を紹介。 隠し味にチョコレートを入れたビーフシチューをご馳走になり、4人で写真を撮る。 愛美は、この写真を鍵付きの箱に入れて10才の高寿に手渡すことになる。 高寿は帰りのバスで泣き出す。 |
3月16日
20才 30日目 |
20才 1日目 | 愛美の最初の日。
高寿にとっては最後の日。 高寿の教室で、絵のモデルになる。 愛美は高寿から、30日間の過ごした様子を聞き出して赤い手帳にメモする。 夜、宝ヶ池のホームで別れる。 |
25才 | 15才 | 高寿は、20才の時に描いた愛美の絵を、中学生の愛美に見せる。
愛美が20才になってから、高寿とどう過ごしたかをおおまかに話す。 |
30才 | 10才 | 描画はない。 |
35才 | 5才 | 愛美が高寿の世界で出店を歩いているときに爆発火災にあって死にそうになるが、高寿が助ける。
高寿は愛美のその後を知っているが、愛美は助けてくれた高寿のことを知らない。 |
40才 | 0才 | 描画はない。 |
矛盾点、ループ、理解できない?
この映画は、一回目は高寿目線、二回目は愛美目線で見るとよいだろう。
高寿は20才で付き合って15日目に愛美から運命を聞かされる。
愛美は15才の時に25才の高寿から運命を聞かされる。
ただ、20才の愛美が何故、30才になった時に10才の高寿に鍵付きの箱を渡すのを知っているかは謎。
あるいは、35才になった時に5才の高寿が宝ヶ池で溺れているのを助けるのを知っているのかも謎。
卵が先か鶏が先かの議論になるので、深追いして矛盾点を調べても無意味。
高寿の世界にいる間、愛美がどこに住んでいるのかも不明。
高寿には初めて会った日、つまり、愛美の最後の日に、引っ越したばっかりと説明するけど、誰とどこに住んでいたのやら。
携帯電話は持っていないが、高寿から愛美に電話をかけることはできるらしい。
愛美から高寿に電話する際は、公衆電話からかけている。
原作によると、愛美の世界では高寿の世界に行くときに、携帯電話やメールは禁じられているとか。
高寿、20才の30日目に愛美をモデルに絵を描く。
この絵は高寿が5年間大切に持っていて、高寿の5年後25才のときに、5年前15才の愛美に手渡す。
一方、愛美は高寿20才の29日目に高寿の家族と撮った写真を10年間大切に持っていて、愛美の10年後、高寿の10年前、愛美が高寿に手渡す。
個人的感想
もう20年以上前になるけれど、俺は大学時代に京都で過ごしていたし、宝ヶ池にはよく行った。
好きになった女性はいたけれど、結局、彼女は出来なかった。
この映画を見て、こんな小松菜奈みたいな素敵な彼女がいたら楽しいだろうなと思い出してしまった。
映画の最後は、愛美から見た視点での時系列のまとめ。
高寿が愛美に声をかけた最初の日、高寿と別れた後で愛美が電車で泣き崩れる。
最後の方は、涙なしでは見れなかった。
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