『007 リビング・デイライツ』(ダブルオーセブン リビング・デイライツ、The Living Daylights)は、1987年公開、ジョン・グレン監督のスパイアクション映画。007シリーズ第15作。
感想などをまとめた。
007 リビング・デイライツのあらすじ
「007 リビング・デイライツ」のあらすじは次の通り。
0メンバーらによるジブラルタルでのNATOの演習訓練中、「スパイに死を」との標札とともに、004が殺害された。訓練に参加していた007ことボンドは暗殺者を追跡。死闘の末に暗殺者を倒す。
その後、ボンドはソ連の影響下にある東側のチェコスロバキアのブラチスラヴァにいた。ソ連の重要人物コスコフ将軍から、ボンドを名指ししての亡命の協力依頼が英国情報部に入りその任務のために現地へ潜入していた。先に潜入していた同僚のソーンダースとともに、クラシック演奏会場から脱出したコスコフを援護する。そのとき、会場の窓からコスコフを狙撃する人物を発見したボンドは、それが演奏会にいた女流チェリストだと気づく。ボンドはとっさの判断で彼女が狙撃の素人であることを見抜き、あえて狙いを外し命を奪わなかった。そのことでソーンダースの叱責を受けるが、当初の目的であるコスコフ将軍の亡命はQの天然ガスパイプラインを使うアイディアによって、西側のオーストリアへの亡命に無事成功する。
コスコフがストーナー・ハウスでMたちに明かした事件の黒幕とは、KGBのプーシキン将軍であった。先日の004殺害を皮切りに、プーシキンが「スパイに死を」の合言葉の下、英米のスパイの総抹殺を企んでいるとの告白に驚愕するMたち。その直後、牛乳配達人に化けた殺し屋ネクロスにコスコフ将軍は奪還されてしまう。
この非常事態にMはボンドにプーシキン将軍暗殺の指令を出す。単純にプーシキン将軍が黒幕とは信じられないボンドが異議を唱えると、Mは008に任務交代させると脅しをかける。コスコフ将軍を狙撃しようとしたカーラという女流チェリストに引っかかりを感じたボンドは任務を受け、Mには内緒で正体を隠して独自にブラチスラヴァに住むカーラと接触する。コスコフの恋人だと名乗るカーラを、Qがそりや自爆機能などの改造を施したアストンマーティン・V8による雪上の逃走劇の末にオーストリアへ連れ出した。
やがて、ウィーンで落ち合ったソーンダースの報告によって、コスコフとカーラの間に、国際的武器商人のウィテカーの名が浮かび上がる。ボンドはコスコフの亡命とネクロスによる奪還はウィテカーと結託したコスコフの芝居であり、カーラは捨て駒に過ぎなかったと推測する。だがネクロスの手はソーンダースにも延び、ボンドの目前で彼も殺害されてしまう。怒りに燃え、プーシキンがいるタンジールへと向かう。真相を知るべくプーシキンと対決するボンド。そこでボンドはコスコフがソ連の公金を横領していることを知り、ウィテカーとコスコフの狙いは、MI6を罠にはめボンドにプーシキンを殺害させて横領の件を闇に葬る計画だと確信し、逆にプーシキンと組んで一芝居打ち、狂言を演じてプーシキン殺害犯となる。
イブン・バットゥータ国際空港
ところが、カーラがコスコフの甘言に乗ってしまい、ボンドはカーラとともに捕らわれて、タンジールのイブン・バットゥータ国際空港からソ連空軍の軍用機でアフガニスタンのソ連空軍基地に連行されてしまう。だが、Qの秘密兵器により脱出。牢屋にいた対ソ抵抗組織「ムジャハディン」の副司令官で、英語が堪能なカムランを助けたことによって彼のところへ身を寄せる。ボンドとカーラはコスコフ達がそこで、地元のアフガン商人「白豹団」から、横領した公金のダイヤモンドでアヘンを仕入れて裏金を稼いでいることを知る。それを阻止するため、カムランの協力を得て、アヘンを満載した輸送機を奪い、息詰まる空中での死闘の末、ネクロスを倒す。そして、CIAのライターとともにウィテカーの屋敷に突入するボンド。ウィテカーは防盾つきのサブマシンガンを振り回して悪あがきをするが、ボンドの敵ではなかった。そのボンドの前にプーシキンが現れ、コスコフを逮捕する。プーシキンはボンドに感謝を表し、カーラの亡命を認めるのだった。
007 リビング・デイライツのネタバレと感想
ポイント1
1987年の映画だけあって、アメリカ・イギリスとソ連の冷戦を背景にしたストーリー。
ジェームスボンド役のティモシー・ダルトンが演じるんだけど、この人は従来のジェームスボンドのイメージからは程遠い。
俺としては、ロジャームーアのお茶らけで、任務に必ずしも忠実でなく、女たらしで、女についてはモラルに欠けるのが007の印象。
ポイント2
ストーリーはやや複雑。
ソ連から西側に亡命しようとしたコスコフが実は黒幕だったって展開か。なんかストーリーが途中で追えなくなってきた。
ポイント3
ボンドガールのカーラはまぁ普通の感性を持った女性か。
ただ、なんで言われるままに、ボンドと行動したのかよくわからんかった。
カーラは、ボンドと行動していろいろなアクション、戦闘シーンを任される。
襲ってきた兵士を撃退とか、飛行機の運転とか、ただのチェロ奏者であるカーラには、いくらなんでも無理過ぎだろ。
最後はお決まりのボンドとの恋愛パターン。
女たらしのボンドとキスして大丈夫かぁ?
ポイント4
ギミックにいろいろな武器や車が登場。
アストンマーティン・V8。レーザーにミサイル、雪上スキー、自爆装置までついている。
フィリップスのキーホルダー(キーリング・ファインダー)。
口笛で「ルール・ブリタニア」の第1節を吹くと、スタン・ガスを噴射。有効範囲は5フィートで、常人を30秒間混乱状態にさせる。
「ウルフ・ホイッスル」の吹き方をするとプラスチック爆薬が爆発し、金庫の扉を破壊することも可能。また、万能鍵がついていて、世界の錠の90%を開くことができる。
そんなこと、ホントにできるんだろうか?
ポイント5
ボンドとカーラがソ連に捕まって、アフガニスタンの軍事基地に連行されるのが時代背景を反映している。
当時はソ連がアフガニスタンを占領していたね。
アフガニスタンのムジャヒディンの司令官と仲良くなって互いに助け合うね。
実際はこうも簡単にいかねぇだろ。
ポイント6
この作以前のロジャームーア時代のジェームスボンドは、はっきり言ってモラルがないって印象だった。
女にすぐ一目ぼれして、任務がそっちのけになるなど。
今回の007は、まだマシだったけど、ありえない展開が多すぎた。
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