魏巍(ウェイウェイ)死刑囚 の死刑が2019年12月26日に執行されました。
魏巍(ウェイウェイ)被告は中国人で、2003年福岡市一家4人殺害事件の犯人。
死刑執行の概要
森法相の元では初めて執行された。
死刑執行の概要は次の通り。
法務省は26日朝、死刑が確定していた1人の死刑を執行した。関係者への取材で分かった。森雅子法相は同日午前、法務省で臨時の記者会見を開く。
関係者によると、執行されたのは平成15年の福岡市一家4人殺害事件で、強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われた中国人の元専門学校生、魏巍(ウェイウェイ)死刑囚。
死刑執行は今年8月以来で、10月31日に就任した森法相のもとでは初めて。
確定判決などによると、魏死刑囚は中国人の男2人と共謀。15年6月20日、強盗目的で福岡市東区の衣料品販売業、松本真二郎さん=当時(41)=方に侵入し、松本さん夫妻と長男、長女の一家4人を殺害。遺体に重りを付けて博多港に沈めた。
共犯の中国人2人は犯行直後に中国へ逃げ帰ったが、中国当局が身柄を拘束し、1人は死刑判決を受け、17年7月に刑が執行された。もう1人は「自首し、事件解明に協力した」として無期懲役が確定している。
死刑制度をめぐっては、内閣府が平成26年に発表した世論調査で容認派が約8割にのぼっている。
事件の概要
2003年6月20日に、福岡県博多湾で4人の遺体が発見された。遺体には首を絞められた跡があり、捜査の結果4人の遺体は近くに住む一家のA、Aの妻、Aの子供二人のものと判明した。 発見現場近くの目撃証言と、犯行に使われた手錠とダンベルが販売された店舗の防犯カメラの映像から3人の容疑者が割り出されることとなった。3人は一家4人をベンツに乗せて、手錠をはめて遺体を海に沈めていた。
犯行グループのうちXとYは中国に帰国していたが、中国公安当局の協力により逮捕起訴された。一人については別件で警察に拘束されていた。
遺族のなかには共犯がいる疑いがあるとして捜査に納得していない人もおり、再捜査を求めている。
裁判経過
X被告人は1審で死刑判決を受け、控訴棄却を経て2005年7月12日に死刑執行された。一方、Y被告人は遼寧省遼陽市人民検察院により無期懲役が確定した。
日本で逮捕起訴されたZ被告人は1審の福岡地裁で事実を認めた後、ほぼ黙秘を通し、死刑判決を受けた。2審では、一転して動機や犯行過程、3人の役割、遺族への謝罪などを詳細に証言したが、控訴は棄却された。上告したが2011年10月20日に最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は上告を棄却して死刑が確定した。
2019年現在、Zは福岡拘置所に収監されている。
このZ被告の死刑が執行された。
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