西口宗宏 堺市連続強盗殺人事件、最高裁、象印マホービン、死刑

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西口宗宏は堺市連続強盗殺人事件の犯人とされる男。

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堺市連続強盗殺人事件とは

2011年11月5日午後6時以降、堺市南区の歯科医師の妻(67歳)が行方不明に。翌6日午後2時50分頃、堺市北区にある都銀支店のATMで女性名義の口座から第三者が引き出す。

12月1日、象印元副社長(84歳)が同市北区の自宅で両手足を結束バンドで縛られ、顔に粘着テープを貼られてラップを巻かれた状態で見つかる。前日に集金された所有マンションの家賃計約74万円が奪われていた。搬送先の病院で男性の死亡を確認した。

12月6日、大阪府警は、女性の銀行口座から現金5万円を引き出した疑いがあるとして、堺市北区長曽根町、無職の50歳男を窃盗容疑で逮捕。同28日、大阪地検堺支部は、窃盗罪で起訴した。

2012年1月5日、大阪府警は、女性の遺体を焼き、山中に遺棄した疑いがあるとして、堺市北区長曽根町、無職の50歳男を死体損壊・遺棄容疑で再逮捕。同23日、堺市南区で女性を連れ去り、暴行を加えて金品を奪い、河内長野市内で殺害した疑いがあるとして、逮捕監禁、強盗殺人などの容疑で再逮捕。2月14日、大阪地検堺支部は、50歳容疑者を強盗殺人、死体損壊・遺棄などの罪で追起訴した。

2月22日、中長尾町の尾崎さん宅に侵入し、現金約80万円とキャッシュカードなどを奪い、尾崎さんの顔にラップなどを巻き付けて殺害した疑いがあるとして、大阪府警捜査1課は、50歳男を強盗殺人などの容疑で再逮捕。3月15日、大阪地検堺支部は強盗殺人などの罪で追起訴した。

西口宗宏の生い立ち

母子家庭で育った。

大阪府堺市北区長曽根町在中。誕生日は8月26日の50歳。職業は自称自営業。

殺害した尾崎宗秀さん(享年84)とは40年来の付き合いで、少年時代から母親と2人で尾崎さんの向かいに住んでいた。

自宅に保険金をかけて放火した逮捕歴あり。

ちなみにmixiをしており、自己紹介には「俺は 生きてる価値のない男です!! それでも 夢 希望 を持って今日を生きてしまっています」と書いている。

また「今日も根性出んかった。明日は絶対!確実に!!」という犯行予告までしていた。

 

次のような情報もある。

趣味は園芸
中学時代は陸上部の選手でクラスのリーダー的な存在
子煩悩のやさしい父親
外車を乗り回すなど派手好きの浪費家
2000年ごろ母親が死去、多額の遺産を受け取る
夫婦で衣料品店を営むが破綻。一時は羽振りが良かったが、その後借金が膨らんだ。借金は数千万円にも膨らむ。
2003年12月に自宅に放火。保険金目的
2004年4月に逮捕
2011夏に仮出所

象印マホービン元副社長 “総資産100億円”の孤独生活

2011年12月1日、大阪府堺市の自宅で倒れているところを発見された象印マホービン元副社長の尾崎宗秀さん。ラップのようなもので顔を覆われ、手足は縛られていた彼は病院に運ばれるも、間もなく死亡。享年84、死因は窒息による酸素欠乏だった。なぜ彼は事件に巻き込まれてたのか。30年来の付き合いのあった、自治会会長の森昌弘さんが語った――。

東大を卒業後、旧三和銀行に入社。その後、象印マホービンに迎え入れられ、副社長になった尾崎さん。エリート街道を歩んできた彼の資産は莫大なものになっていたという。

「賃貸マンションなどの不動産をいくつも所有していましたし、自宅には重要無形文化財の結城紬や有価証券、掛軸や絵や宝石までお持ちでした。あれだけのものを持っていて、20億や30億ではすまんでしょう。全部合わせると、100億円はくだらなかったと思います」

発見された自宅も地元では有名な豪邸だった。2階建てで16部屋はあるというその家に、尾崎さんは一人で住んでいた。

「3年ほど前に奥さんが脳内出血を起こし、認知症の症状も出始めたんです。それで尾崎さんは奥さんを介護老人ホームに入所させることにしたそうです。お子さんはいらっしゃらいませんでした」
自宅から30~40分ほどの距離にあった妻の老人介護施設に、尾崎さんは週に何度も通っていたという。夫人を見舞ったことがあるという、森さんの奥さんはこう語る。

「ご主人は奥さんに近況を事細かに話されていましたね。奥さんは楽しそうに聞いていました。ある日、奥さんが楽しそうにしているので、『どうしたんですか?』と聞いてみたんです。すると、『今日、主人が来てくれる日なのよ』と笑顔で答えていました」
豪邸でひとり暮らしながらも、亡くなる前日も奥さんを見舞っていたという尾崎さん。夫がいなくなってしまった今、ひとり残された夫人は何を思うのだろうか。

1審西口に死刑判決。「絞首刑は合憲」と言及

2014年3月10日。

平成23年に堺市で主婦と象印マホービン元副社長を相次いで殺害したなどとして、強盗殺人罪などに問われた無職、西口宗宏(52)の裁判員裁判判決公判が2014年3月10日、大阪地裁堺支部で開かれ、森浩史裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は即日控訴した。
また、弁護側は絞首刑の違憲性を主張していたが、森裁判長は「憲法に違反しない」と言及した。
西口は起訴内容を認めており、量刑が争点だった。検察側は「まれにみる凶悪な犯行で、命をもって償わせることはやむを得ない」として死刑を求刑していた。
一方、弁護側は「絞首刑は首が切断される可能性があり、残虐な刑罰を禁じた憲法に違反する」と主張。元刑務官らの証人尋問などを行ったうえで「無期懲役は事実上の終身刑。生涯、反省や贖罪の日々を送らせることが妥当だ」として無期懲役を求めていた。

裁判員裁判の争点

裁判員裁判。争点は量刑に絞られている。
2014年2月12日の初公判で、西口被告は「事実に間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、西口被告が別の罪で服役中、資産家を狙った強盗殺人計画を立てたことを明らかにした。動機については「仮出所後、保護観察官に無職であることを隠し、内妻に『金が入る』とうそをついていた。うそがばれると刑務所に戻るはめになると考えた」と述べた。そのうえで「被害者の顔に何回もラップを巻き付けた」と悪質性を指摘した。弁護側は「絞首刑は憲法に違反する残虐な刑罰にあたる。死刑は避け、刑務所で反省の日々を送らせるべきだ」と述べ、死刑回避を求めた。
24日の第7回公判では、元刑務官で作家の坂本敏夫さんと立命館大教授(犯罪心理学)の岡本茂樹さんの証人尋問があった。弁護側は尋問に先立ち、刑場内部の写真をモニターで示して絞首刑の流れを説明し、「心停止まで平均15分かかる」などとした。無期懲役については、2011年に仮釈放を認めるか審理された28人の服役期間は全て30年以上で、許可されたのは6人とし、実質的に終身刑になっていると強調した。坂本さんは最近の死刑囚について「判決確定から執行までの年数がばらばらで、恐怖の毎日だと思う」と述べた。無期懲役囚と交流している岡本教授は「無期懲役は先の見えない恐怖があり、魂を殺す刑だ。仮釈放をもらうために懲罰を避けたいと考え、刑務官らに言われたことに従うだけ。自分の感情を抑制したロボットのような生活を送る。死刑と無期で雲泥の差があるとは思わない」と証言した。
26日の公判で遺族3人が意見陳述し、「極刑を受け入れるのが最低限の償いだ」などと述べ、死刑を求めた。
同日の論告で検察側は、「死刑は一定の凶悪な事件を起こした者に命をもって償わせる刑。ある程度の苦痛が伴うことは避けられない」と指摘。絞首刑の合憲性は最高裁判例でも認められており、「憲法に違反しないことは明らかだ」と述べた。その上で、内妻についた「仕事をしている」との嘘を隠すため、何の落ち度もない2人を殺害して金を奪ったり、遺体を焼いたりした犯行について、「あまりに非道で、鬼畜の所業と言わざるを得ない」などと指弾した。そして「自らの手を汚さないようラップで顔を巻く殺害方法は極めて残虐」と悪質さを強調。保険金目的で放火した事件の仮出所中だったことから「服役中に今回の犯行を考えており、法律を守る意識がない。極刑を望む遺族の思いを最大限考慮すべきだ」と述べた。
同日の最終弁論で弁護側、母親の愛情を受けずに育ったことが事件に影響したとして「責任を被告一人に帰するのは酷だ」と反論。「無期懲役は実質的に終身刑で、反省を深めている被告に生涯謝罪させるのが妥当」と、死刑回避を求めた。
西口被告は最終意見陳述で「尊い命を奪い本当に申し訳ありません。極刑が当然の報いです」と述べた。
判決で森浩史裁判長は、絞首刑について「憲法に違反しない」と言及した。そして、食品用ラップを顔に巻いて窒息させる手口で、わずか1カ月間に2人を殺害したことについて「被害者の恐怖や絶望は想像を絶する。死者への畏敬の念はみじんもなく、非人間的だ」と厳しく批判した。さらに、西口被告が別の事件で服役中に強盗殺人の計画を練り、刑務官に分からないようノートにメモした点に触れ、「社会に復帰後、半年もたたないうちに計画を実行した。法律を守る意識が極めて希薄だ」と述べた。そして、「犯罪被害とは無縁の善良な市民が突然に狙われて犠牲になった。遺族らの深い悲しみや喪失感は筆舌に尽くしがたい」などと指摘。西口被告に反省の態度が見られるなどの事情を考えても、死刑を選択せざるを得ないと結論付けた。

高裁も死刑判決、上告して最高裁へ

2016年9月14日。

堺市で平成23年、象印マホービン元副社長の尾崎宗秀(そうしゅう)さん=当時(84)=ら2人を相次いで殺害したなどとして、強盗殺人などの罪に問われた無職、西口宗宏被告(55)の控訴審判決公判が14日、大阪高裁で開かれ、後藤真理子裁判長は求刑通り死刑とした1審大阪地裁堺支部の裁判員裁判判決を支持、弁護側の控訴を棄却した。

西口宗宏被告は上下黒のスーツ姿で、車いすに乗り入廷。被害者遺族らが座った傍聴席に目を向け、一礼した。後藤真理子裁判長から体調を尋ねられたが、返答はなくうつろな表情のまま。「主文の前に判決理由の要旨を読み上げます」と告げられても動揺した様子を見せず、ただ小さくうなずいた。

1審大阪地裁堺支部の裁判員裁判では「死刑制度の是非」が争点となった。弁護側は「絞首刑は首が切断される可能性もあり、残虐で違憲だ」と主張した。死刑執行に立ち会った経験のある元刑務官や、無期懲役囚との交流経験がある大学教授の証人尋問が行われるなど、憲法論議が中心となる異例の経過をたどった。

 

2019年2月死刑確定へ

2011年、堺市で象印マホービンの元副社長ら2人を殺害し、現金を奪ったとして一審・二審で死刑判決を受けた男について、最高裁判所は上告を退けました。男の死刑判決が確定することになります。

堺市の無職・西口宗宏被告(57)は2011年11月、主婦の田村武子さん(当時67)を殺害し、遺体をドラム缶で焼いて放置しました。またその翌月には、象印マホービンの元副社長・尾崎宗秀さん(当時84)を殺害して現金を奪うなどした罪に問われ、一審・二審ともに死刑を言い渡されました。一方、弁護側は死刑は残虐な刑罰で無期懲役が妥当として上告していました。

12日の判決で、最高裁は「犯行は計画的で殺害方法も冷酷。動機も身勝手で酌量の余地はない」と述べ、上告を退けました。これで、西口被告の死刑が確定することになります。

 

西口宗宏の家族、娘

西口宗宏には家族、娘がいる。

西口は少年時代から母と2人で象印マホービン元副社長尾崎さん宅の向かいに住み、尾崎さんとは40年来の付き合いがあった。 子どもがいない尾崎さんは、西口を息子同然に可愛がっていたという。
西口は地元の高校を卒業し、建設関係の会社で働き始め、30代で独立するも失敗。 多額の借金を抱えていたようだが、無職にもかかわらず、5万円以上するブランド服を娘に着せるなど、浪費癖が目立っていた。  1999年に母親が亡くなり7千万円の預金と不動産を相続するが、それも3年足らずで使いきってしまう。その後、3600万円の保険をかけた自宅を 放火したとして2004年に逮捕される。尾崎さんはこの時、「西口はそんな事をするような奴じゃない」と最後まで西口をかばっていた。

泉北 高島屋 パンジョ 事件

この事件があるので連続殺人事件。

そうなんですよ。あると考えるとそれも恐いし、別と考えるとそんな犯人が2人も近所にいると思うと、それも恐い話しです。

主婦失踪事件は、泉北の高島屋で何度も女性を駐車場までつけていき、機会をねらっていたようです。
そしてこの主婦の後をつけた時に、クルマの周囲に他の人もいなかったし、主婦の車もBMWでお金持ちそうに見えたので犯行に及んだのでしょう。財布に入っていた金額は公表されていませんが、銀行には5万円しかなかって犯人はショックだったでしょう。
そこで、次は計画性をもって犯行に及んだのかも知れませんね。

元副社長さんのご冥福と主婦の無事、犯人の早期検挙を願います。

 

 

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