植松聖は、2016年(平成28年)7月26日未明に発生した相模原障害者殺傷事件の実行犯。
相模原障害者殺傷事件の概要
“戦後最悪”19人刺殺、26人が重軽傷。
津久井やまゆり園から2016年7月26日午前2時45分ごろ、刃物を持った男が侵入し暴れていると110番通報があった。
計45人が刺され、男性9人と女性10人が死亡、男女20人が重傷、6人が軽傷を負うなどして病院へ搬送された。日本経済新聞によると、死亡した19人は18〜70歳。
植松容疑者は午前3時ごろ、神奈川県警津久井署に車で出頭。
所持していたかばんの中からは複数のナイフや包丁が見つかり、一部には血が付いていたという。また、血の付いた毛布も車の中から見つかった。
植松容疑者は「ナイフで刺したことに間違いない」(同紙)と話し、容疑を認めている。出頭時には「やつをやった」と話していたという。
植松聖容疑者のFacebook、生い立ち
植松聖容疑者のFacebookでは、帝京大の友人が大勢おり、大学生活や友人らとの関係性は比較的良好であることが伺えました。
近隣住民や知人の証言
「子供が大好きな人。うちの子供ともよく遊んでもらっていた。事件の前日にもうちの子供が(植松容疑者に)会ったみたいだけど、普通に『久しぶり~』みたいな感じで、変わった様子はなかったみたい。明るい好青年だった。逮捕されたと聞いてとても驚いている」
「事件を起こすような子じゃない」
「最近、髪を金髪にしたりして、急に見た目が変わった。あんなに明るい好青年だったのにどうしちゃったんだろうって」
「とても明るく、挨拶もしっかりしてくれていた。友達も多いようで、家には頻繁に友達が遊びに来ていた」
「高校で同級生でしたが、誰とでも仲良くなれるような明るい性格でした。小学校の先生を目指して大学に進学しました」
「楽観的なやつ。事件については信じられない。本当に明るいやつで、全然人に危害を加えるようなタイプの人間じゃない」
20代に入り刺青を入れるなど変化の兆
20代前半のいつからか不良仲間とみられる交友関係を持つようになり、上半身に大きな和彫りの刺青を入れているほか、下半身にも刺青を入れており、髪を金髪に染めるなど、見た目がどんどん派手になっていったということです。
小学校教員になれず挫折
小学校の教員を目指していた植松聖容疑者でしたが、刺青が原因でその道には進むことができず、大学卒業後は民間企業の運送業など職を転々としていたとみられています。
そして2012年12月から神奈川県相模原市緑区千木良の障害者施設「津久井やまゆり園」で働き始めました。
植松聖容疑者は両親、母親は?1人暮らし?
植松聖容疑者は両親と暮らしていたということですが、3年~4年ほど前に両親が自宅から出て行ったことから、現在は1人暮らしをしていたということです。
なぜ両親が出たのかはわかっていませんが、出て行く前に大きな叫び声のような声が聞こえていたという証言があることから、家族間で何らかのトラブルがあったものとみられています。
兄弟などに関する情報は発表されていません。自宅は相模原市緑区で、事件現場からほど近い場所にあります。
衆議院議長公邸に手紙を投函
2016年2月に植松聖容疑者は、衆議院議長公邸に行って「障害者が安楽死できる世界を」とする題名で、障害者の抹殺計画・殺害の見返り・自身のプロフィールなどが記載された手紙を渡すなど、行動に異変がみられはじめました。
さらに2月18日には、職場の同僚に「重度障害者を殺す」などと話したことから、施設側は2月19日に神奈川県警津久井署に通報したといいます。
大麻の陽性反応
その後、警察官との面談後に病院での診察を受けたということですが、医師は躁病と診断し、「他害の恐れがある」として、精神保健福祉法に基づき植松聖容疑者を措置入院としました。大麻の陽性反応もあったということです。
※大麻は法律で「所持」が禁止されていますが、覚せい剤など他の薬物とは違い「使用」が禁止されていないため、陽性反応が出ても逮捕されません。
精神病院へ措置入院
これにより植松聖容疑者は病院へ入院することとなりましたが、わずか2週間後の3月2日には退院し、それから無職の生活を送っていたとみられています。
なお津久井やまゆり園に関しては、2016年2月19日付けで、「自己都合」という理由での退職(事実上のクビ)となっています。2012年12月1日から約3年3ヶ月ほど働いていたことになります。
犯行決行
2016年7月26日。
県警によると、植松容疑者は同施設の近くに住んでおり、同日午前3時すぎ、車に乗って1人で出頭した。所持品のかばんに血の付いた包丁とナイフが計3本入っていた。乗っていたとみられる車の助手席には、血の付いたタオルなどが散乱していた。
被害に遭ったのは、施設内の東西に2棟ある居住棟のうち、東側の1階と、西側の1、2階の部屋にいた入所者や職員ら。結束バンドで縛られた職員もいた。東側1階にある部屋の窓ガラスが割れ、近くにハンマーが落ちており、県警は侵入経路とみて確認を進めている。
2人の職員を施設内の手すりなどに縛り付け、襲撃を続けたという。
死亡したのは男性9人、女性10人。他に男女20人が重傷、6人が軽傷を負うなどし、周辺の病院へ搬送された。搬送先の病院によると、重傷者の多くは首などに深い刺し傷があり、意識不明の重体の人もいる。
犯行の動画、Twitter投稿
犯行の動画によると、出頭、勝ち誇った笑み。
最後のTwitterへの書き込みは、110番通報の直後とみられる26日午前2時50分。
「世界が平和になりますように。beautiful Japan!!!!!!」と記載。
赤いネクタイに白いワイシャツ、黒いスーツ姿で、口を半開きにし、少し固い笑みを浮かべて正面を向いた自撮り写真を掲載している。
捜査本部によると、植松容疑者は「突然のお別れをさせるようになってしまい、遺族の方には心から謝罪したいと思います」と供述している。
植松容疑者が書いた手紙(1枚目)
この手紙を手にとって頂き本当にありがとうございます。
私は障害者総勢470名を抹殺することができます。
常軌を逸する発言であることは重々理解しております。しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界の為と思い居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。
理由は世界経済の活性化、本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考えたからです。
障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております。車イスに一生縛られている気の毒な利用者も多く存在し、保護者が絶縁状態にあることも珍しくありません。
私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。
重複障害者に対する命のあり方は未だに答えが見つかっていない所だと考えました。障害者は不幸を作ることしかできません。
フリーメイソンからなる●●●●が作られた●●●●●●●●を勉強させて頂きました。戦争で未来ある人間が殺されるのはとても悲しく、多くの憎しみを生みますが、障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます。
今こそ革命を行い、全人類の為に必要不可欠である辛い決断をする時だと考えます。日本国が大きな第一歩を踏み出すのです。
世界を担う大島理森様のお力で世界をより良い方向に進めて頂けないでしょうか。是非、安倍晋三様のお耳に伝えて頂ければと思います。
私が人類の為にできることを真剣に考えた答えでございます。
衆議院議長大島理森様、どうか愛する日本国、全人類の為にお力添え頂けないでしょうか。何卒よろしくお願い致します。
内容に一貫性がなく支離滅裂な内容(2枚目)
私は大量殺人をしたいという狂気に満ちた発想で今回の作戦を、提案を上げる訳ではありません。全人類が心の隅に隠した想いを声に出し、実行する決意を持って行動しました。
今までの人生設計では、大学で取得した小学校教諭免許と現在勤務している障害者施設での経験を生かし、特別支援学校の教員を目指していました。それまでは運送業で働きながら●●●●●●が叔父である立派な先生の元で3年間修行させて頂きました。9月車で事故に遭い目に後遺障害が残り、300万円程頂ける予定です。そのお金で●●●●の株を購入する予定でした。●●●●はフリーメイソンだと考え(●●●●にも記載)今後も更なる発展を信じております。
外見はとても大切なことに気づき、容姿に自信が無い為、美容整形を行います。進化の先にある大きい瞳、小さい顔、宇宙人が代表するイメージそれらを実現しております。私はUFOを2回見たことがあります。未来人なのかも知れません。
本当は後2つお願いがございます。今回の話とは別件ですが、耳を傾けて頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。
医療大麻の導入
精神薬を服用する人は確実に頭がマイナス思考になり、人生に絶望しております。心を壊す毒に頼らずに、地球の奇跡が生んだ大麻の力は必要不可欠だと考えます。何卒宜しくお願い致します。私は信頼できる仲間とカジノの建設、過すことを目的として歩いています。
日本には既に多くの賭事が存在しています。パチンコは人生を蝕みます。街を歩けば違法な賭事も数多くあります。裏の事情が有り、脅されているのかも知れません。それらは皆様の熱意で決行することができます。恐い人達には国が新しいシノギの模索、提供することで協調できればと考えました。日本軍の設立。刺青を認め、簡単な筆記試験にする。
出過ぎた発言をしてしまし、本当に申し訳ありません。今回の革命で日本国が生まれ変わればと考えております。
手紙には植松聖容疑者の名前や住所などの連絡先も記載(3枚目)
作戦内容
職員の少ない夜勤に決行致します。
重複障害者が多く在籍している2つの園【津久井やまゆり、●●●●)を標的とします。
見守り職員は結束バンドで身動き、外部との連絡をとれなくします。職員は絶対に傷つけず、速やかに作戦を実行します。
2つの園260名を抹殺した後は自首します。
作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます。
逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせて下さい。心神喪失による無罪。
新しい名前(●●●●)、本籍、運転免許証等の生活に必要な書類、美容整形による一般社会への擬態。
金銭的支援5億円。
これらを確約して頂ければと考えております。
ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します。
日本国と世界平和の為に何卒よろしくお願い致します。
想像を絶する激務の中大変恐縮ではございますが、安倍晋三様にご相談頂けることを切に願っております。
植松聖(うえまつ さとし)
植松聖容疑者のツイッターアカウント
聖(@tenka333)さん
です。
植松聖の現在
獄中においても全く変わらぬ主張を繰り返している。
「正しいことは、誰かがやらなければならないんです。たとえ僕が死刑になったとしても、何かが伝われば有意義だと思っています」
「事件を起こしたことは、今でも間違っていなかったと思います。意思疎通のとれない人間は“心失者”です。心失者は人の幸せを奪い、不幸をばら撒く存在です」
整形、容姿に対するコンプレックスを吐露
「画家の先生。私は非常に不細工な顔をしているので、実際に見えたものよりも、少しでも盛ってきれいに描いてもらえませんか。私は容姿が悪いので、ただでさえ上から目線だと言われ誤解されやすいんです」
「これでも相当整形していじったんです。お願いですから少しでも盛って描いて欲しいんです」
植松聖の絵、本、漫画「開けられたパンドラの箱」
2018年7月。
植松聖被告の手記をまとめた本「開けられたパンドラの箱」が出版される。
相模原障害者殺人事件の植松被告の獄中で描いた漫画やイラストが掲載された本。
植松聖が全く反省の色を見せないンゴね どうせ反省しても死刑やから、取り繕わずに好きなこと言ってるんやろな
植松聖を未だにヒーロー視してる輩が多いのは理解できない。反吐が出る。自らが持つ思想に対して、やってる行動が矛盾しすぎ。
【津久井やまゆり園事件】植松聖の友人
聖は優しい奴だったのに介護施設で働き始めてから人が変わった
彼が施設の中で何を見たのか? きちんと検証する必要がある。亡くなった方たちが、どのいう生活をしていたのかを知らねばならない。彼らの生活を美化していないか。
植松聖の思想、神かヒーローか?
植松聖の思想は、ヒトラーにも似ている。
実際、ヒトラーは障害者を安楽死させている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/T4作戦
植松聖を神かヒーローと扱っているネットユーザーもいるらしい。
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