『アンノウン』（原題:Unknown）は、2011年のアメリカのサスペンス映画である。
ディディエ・ヴァン・コーヴラールの小説『Out of My Head』を、スティーヴン・コーンウェルとオリヴァー・ブッチャーが脚本化し、ジャウム・コレット＝セラが監督した。
感想などをまとめた。
映画 アンノウン のあらすじ、面白い？
「アンノウン」のあらすじは次の通り。
アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士は妻のエリザベス・ハリスを連れて、バイオテクノロジーの国際学会でプレゼンテーションするためベルリンに到着する。
ホテルに到着すると荷物1つを空港に忘れた事に気付き1人でタクシーに乗り込むが交通事故に巻き込まれてしまう。
川に転落し心肺停止に陥るが命は取り留め目覚めると事故から四日経っていた。
国際学会のニュースを見てベルリンに来た用事を思い出しマーティンは無理を言って退院しホテルに向かう。
しかし、エリザベスはマーティンのことは知らず、それどころかマーティン・ハリス博士という人物がもう1人存在していた。
偽物のマーティン・ハリスは身分証明書やエリザベスと一緒に旅行した写真を持っており、自分がマーティン・ハリスだと言っても誰にも信用されなかった。
なにより妻エリザベスからも知らない人だと言われるのだ。
病院に戻ると医師からは記憶を無くし混乱しているだけだと言われ落ち込むが、鎮静剤をうたれ何者かに拉致されそうになったことで自分が本物だと確信して病院から出る。
殺された看護師から東ドイツ秘密警察に所属していたエルンスト・ユルゲンの住所を教えられていたので助けを求めにいく。
マーティンは父親から貰った本を持っているが、そこには何らかの数字が書き込まれておりエリザベスが書いたものだと思い出す。
信用してくれたユルゲンから何故マーティンの存在をほしがるのか考え、ことの始まりになったタクシーの運転手を探し出し連れてくるよう言われる。
ボスニアからの不法移民であるタクシー運転手ジーナの協力を得て部屋で休んでいると看護師を殺した男が銃を持って襲ってきた。
車でなんとか逃げ切ったマーティンとジーナはユルゲンのもとへ行く。
エリザベスが書いた謎の数字を解読すると「カロコルタス アルブス」と「ウンベルラリア カルフォルニカ」だと分かる。
ユリと月桂樹で、どちらも花が咲く植物だが何を意味するのか分からない。
またユルゲンは学会で公演するブレスラー教授を調べると、支援しているシャーダ王子を狙った暗殺未遂事件が過去にあったことを知り、ブレスラーの公演前パーティーに侵入し王子を殺すためにマーティンに成り代わろうとしているのではないかと言った。
石油が底をつけば世界が食糧難になるのでシャーダ王子はブレスラーが新種の農作物を開発していることで支援しているのだ。
マーティンは自分のスケジュール通りに行動しているエリザベスと写真展で会う。
エリザベスはマーティンと一緒に行動したら2人とも殺されると言い空港の忘れ物を早く取りに行ってと言い立ち去る。
一方ユルゲンは空港整備室から入国した時のハリス夫妻の写真を手に入れマーティンが何者か気付いてしまい自ら青酸カリを飲んでしまう。
マーティンは空港の忘れ物を取りに行き自分の身分証明書やパスポートを手に入れほっとするが、友人であるロドニー・コールに拉致されマーティン・ハリスは自分が作り出した人物だと言われるのだ。
今の名前はウィリアム・カーマイケルであり「マーティン・ハリス」は自分が作り出した人物だったのだ。
ヨーロッパを拠点にする暗殺集団セクション50のメンバーでありエリザベスも偽名でありメンバーだった。
事故で記憶を無くしマーティンだと思い込んでしまっていることで代わりのマーティンを急遽用意されたのだ。
ロドニーから殺されそうになるが拉致された現場を見ていたジーナが駆け付け助かる。
あの事故で死んでおくべきだったと後悔するウィリアムにジーナは大事なのはこれからだと言うのだ。
3ヶ月前に王子が泊まるスイートルームに爆弾を仕掛けたことを思い出しウィリアムとジーナはホテルに駆けつける。
ウィリアムは警護班に捕まってしまうが3ヶ月前の監視カメラを調べれば自分がスイートルームに泊まったことが分かると説得すると信用され避難警報が鳴らされた。
エリザベスがノートに書いた数字の暗号(植物の名前)はブレスラーが開発する新種のファイルに侵入するためのパスワードであり、王子が狙われたように見せかけブレスラーを暗殺し革命的なデーターを盗むのが狙いだったのだ。
エリザベスは無意味な爆発は意味がないと思い解除しに行くが間に合わず爆弾とともに散る。
ウィリアムはマーティン役である男と格闘し割れた鏡の破片で刺し殺す。
それを見ていたジーナは一瞬怖がるがそっと近付き怪我をしているウィリアムと供にホテルから出る。
不法入国していたジーナにクラウディア・マリーテイラーの新しい国籍をプレゼントしウィリアムはヘンリー・テイラーと名乗った。
アンノウンのキャスト
アンノウンのキャストは次の通りです。
マーティン・ハリス博士
演 – リーアム・ニーソン、日本語吹替 – 石塚運昇
アメリカの植物学者。学会出席のために妻とともにベルリンにやって来たが陰謀に巻き込まれる。
ジーナ
演 – ダイアン・クルーガー、日本語吹替 – 岡寛恵
タクシー運転手。ボスニアからの不法移民。
エリザベス・ハリス (リズ)
演 – ジャニュアリー・ジョーンズ、日本語吹替 – 佐古真弓
マーティンの妻。
もう1人のマーティン・ハリス
演 – エイダン・クイン、日本語吹替 – 辻親八
「マーティン・ハリス」を名乗る謎の男。
エルンスト・ユルゲン
演 – ブルーノ・ガンツ、日本語吹替 – 小島敏彦
旧東ドイツの秘密警察シュタージのメンバーだった男。
ロドニー・コール
演 – フランク・ランジェラ、日本語吹替 – 楠見尚己
マーティンの友人。
レオ・ブレスラー教授
演 – セバスチャン・コッホ
ドイツの植物学者。終盤で新たな栽培方法を発見して注目を浴びる。
アンノウンのスペルは？英語の意味は？
アンノウンのスペルは「Unknown」。
「知っている」の英語が「know」なので、「知られていない」が「unknown」です。
アンノウン のネタバレと感想、考察、解説、評価、批評
記憶を失ったマーティン・ハリス博士が、作られた役の記憶を真実だと思って行動するって映画。
何となく、アーノルドシュワルツネッガー演じるトータルリコールを思い出させる映画だね。
暗殺団が都合よく記憶を無くしたハリスを見つけ出して、殺そうとするんだけど、地元警察もいるだろうに、なんで都合よく見つけ出したり、殺そうと出来るんだか？
それに、暗殺団だって、何も、いままで一緒にやってきたプロの殺し屋だったハリスを殺さなくてもいいだろ？
記憶を半分思い出しかけていたわけだし、また、殺し屋に戻せば良かったんじゃないか？
巻き添えを食らったのはジーナ。
友人のビコは殺されるし、散々殺人現場に遭遇。
挙句はジーナもロドニーを殺した殺人者になってしまった。
最後に、駅でハリスとジーナは偽造パスポートで旅立つんだけど、これでいいのか？
アンノウン の伏線
最初の飛行機のシーン。
リズがハリスに向かって言う言葉。
リズ「自信を持って。心配ないわ。」
入国審査のシーン。
ハリスが入国審査官に対していう言葉。
ハリス博士「バイオテクノロジーの学会で発表を行う」
リズ「発表を行うだけ？」
この辺りは全部伏線。
実際は、学会で、スポンサーの王子もろとも爆弾テロで爆発させる計画。
アンノウンのユルゲンは自殺したのか？
探偵のユルゲン?が青酸カリで死ぬ場面。
あれはコール?博士に盛られて殺されたor自殺したのどちらでしょうか？
「自殺」と考えるのが妥当だと思います。
博士が訪ねてくる直前、ユルゲンはお茶（コーヒー）の用意をしていましたが、あのとき、戸棚の奥の方から、何やら意味ありげな容器を取り出していました。
それを開けると、中には例の「砂糖の袋」が・・・と、
これらの描写から、ユルゲンは「自ら毒を用意していた」と考えるのが妥当です。
（戸棚の奥の方にしまっておいた、まさに「奥の手」を、取り出したのだと。）
そもそも、フランク・ランジェラ演ずるあの博士、ユルゲンのコーヒーには、指一本触れていないどころか、近づいてさえいないのです。
では、なぜ自殺したのか？
自殺した元スパイは、やはり長い間業界にいたため、敵に回してしまった相手がいかに冷酷で厄介であるかは理解していました。
居場所が相手に判ってしまえば、それは死を意味します。ひょっとすると拷問などで痛めつけられるかも知れません。
それに加え、彼は病気で、先が長くない事も知っていました。残忍な殺され方をするよりは、尊厳を持って自分で死に方を選んだのでは？
あとは、マーティン・ハリスの方に気持ち的にシンパシーを感じていたのもうかがえた。
マーティン・ハリスは昔のスパイ時代に味わったスリルとプライドを蘇らせてくれたので、その部分もあるのかも…。
アンノウンのリズ(エリザベス)は、何者だったのか？
リズは脅されたりとかしていた訳ではなくて、実際は、ハリス博士の妻ではなくプロの相棒でした。
では、リズ（妻役）とハリス博士（リーアム）は結婚は偽造だったけど付き合っていたのでしょうか？
ハリス博士が事故で曖昧になった記憶をフラッシュバックのように思い出すとき、シャワー浴びながらキスしていたのも妄想でしょう。
写真展で「愛してるわ」と言ってキスしたのは、ひょっとしたら、実際には恋人同士だったからかもしれません。
ただ、結局その後の二人の絡みはなかったので？？？
長い間組織と関わっていたため、ひょっとしたら関係も…と言う可能性もあるかもしれませんが、その辺は観る側の解釈に幅を持たせる演出なのかもしれませんね。
リズは、最後、防犯カメラで顔が割れた＆避難指示が出て爆発させても意味がないため、時限装置を解除しようとしますが、間に合わず爆死します。
これ、ちょっと不満が残る最後。
もともとマーティンもリズもテロリストだった訳だから、記憶を無くしたマーティンだけいい奴にして映画を終わらせるなよ。
リズだって、無益な死者を出さないために時限爆弾を止めようとしたんだろ？
unknown/アンノウン 映画 2006 ネタバレ
2006年に同じ「unknown/アンノウン」というタイトルの映画がありました。
↓詳しくは以下をご覧ください。
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最近、映画を見るのはオンラインで見るが主流だろう。
レンタルビデオショップなんかに行く手間は省けるし、とにかく安い。
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