『帰ってきたヒトラー』は、ティムール・ヴェルメシュが2012年に発表した風刺小説である。
現代のドイツに蘇ったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描く。ドイツではベストセラーになり、映画化されている。
あらすじ
「帰ってきたヒトラー」のあらすじは次の通り。
2014年のベルリンに蘇ったヒトラーは、疲労で倒れ込んだところをキオスクの主人に助けられ、そのままキオスクに居候することになった。同じ頃、テレビ会社「My TV」をクビになったザヴァツキは、撮影した映像にヒトラーそっくりの男が映り込んでいるのを発見し、テレビ会社に復職するための自主動画を撮影するためヒトラーと共にドイツ中を旅する。ザヴァツキは撮影した動画を手土産にテレビ会社に復職し、ヒトラーはトーク番組「クラス・アルター」へのゲスト出演が決定した。ヒトラーの政治トークは視聴者の人気を集め、一躍人気者となる。しかし、ドイツ人にとってタブーである「ヒトラーネタ」で視聴率を集める局長のベリーニに反発するスタッフが現れ始め、中でも局長の地位を狙う副局長のゼンゼンブリンクはベリーニを失脚させるため、ヒトラーのスキャンダルを探していた。ゼンゼンブリンクはヒトラーがザヴァツキとの旅の途中で犬を射殺していたことを知り、トーク番組でその映像を公開させる。視聴者からの批判を受けたヒトラーは番組を降板させられ、彼を重用したベリーニもテレビ会社をクビになる。
ザヴァツキの家に居候することになったヒトラーは、自身の復活談を描いた『帰ってきたヒトラー』を出版する。『帰ってきたヒトラー』はベストセラーとなり、ザヴァツキとベリーニは映画化を企画する。一方、ヒトラーが降板した「クラス・アルター」は視聴率が低迷し打ち切りが決まり、新局長となったゼンゼンブリンクは番組を立て直すため映画製作への協力を申し出る。映画製作が進む中、監督となったザヴァツキは恋人のクレマイヤーの家にヒトラーと共に招待されるが、ユダヤ人であるクレマイヤーの祖母がヒトラーを拒絶する。クレマイヤーがユダヤ人だと知った時のヒトラーの反応を見たザヴァツキは疑念を抱き、ヒトラーが最初に現れた場所が総統地下壕跡地だったことに気付き、ヒトラーがモノマネ芸人ではなく本物の「アドルフ・ヒトラー」だと確信する。ザヴァツキはベリーニに真実を伝えるが相手にされず、取り乱した様子から「精神を病んだ」と判断されたザヴァツキは精神病棟に隔離されてしまう。映画がクランクアップした頃、ヒトラーは自身を支持する若者を集めて新しい親衛隊を組織し、再び野望の実現のために動き出す。
キャスト、日本語
「帰ってきたヒトラー」のキャスト、日本語は次の通り。
アドルフ・ヒトラー – オリヴァー・マスッチ(飛田展男)
ファビアン・ザヴァツキ – ファビアン・ブッシュ(ドイツ語版)(増元拓也)
カッチャ・ベリーニ – カッチャ・リーマン(勝生真沙子)
クリストフ・ゼンゼンブリンク – クリストフ・マリア・ヘルプスト(ドイツ語版)(板取政明)
フランツィスカ・クレマイヤー – フランツィスカ・ウルフ(ドイツ語版)(小若和郁那)
ミヒャエル・ヴィツィヒマン- ミヒャエル・ケスラー(ドイツ語版)(佐々木義人)
リコ・マンチェロ – ミヒャエル・オストロウスキ(ドイツ語版)(真木駿一)
ザヴァツキの母 – ロマナ・クンツェ=リブノウ(ドイツ語版)
キオスクの主人 – ラース・ルドルフ(ドイツ語版)(仗桐安)
クレマイヤーの祖母 – グドルーン・リッター(ドイツ語版)
ゲッヒリヒター – ステファン・グロスマン(ドイツ語版)
テレビ局社長 – トーマス・ティーメ
ゲアハルト・レムリッヒ – クリストフ・ツェマー(ドイツ語版)
ウルフ・ビルネ – マクシミリアン・ストレシク
ウーテ・カスラー – ニナ・プロール(ドイツ語版)
本人役 – クラース・ハウファー=ウムラウフ(ドイツ語版)
本人役 – ヨーコ・ヴィンターシャイト(ドイツ語版)
本人役 – ダニエル・アミナチ(ドイツ語版)
本人役 – イェルク・タデウツ(ドイツ語版)
本人役 – ロベルト・ブランコ(ドイツ語版)
本人役 – ミヒャエラ・シェーファー(ドイツ語版)
本人役 – ダギ・ビー(ドイツ語版)
本人役 – フレシュタージ(ドイツ語版)
本人役 – ロベルト・ホフマン(ドイツ語版)
本人役 – ヨイス・イルク(ドイツ語版)
本人役 – フランク・プラスベルク(ドイツ語版)
感想
タイトルだけ見ると
- ゾッとする
- どういうこと?
- ただのジョーク?
って思いますよね。
映画を実際に見てみると
- ヒトラーがそっくりで似すぎ。
- 演説が上手
- 演説に共感する
なんて感想もあります。
パロディーとしてはありですが、これ許されるんだっていうのが正直な感想。
日本ではありえない映画でした。
エンディングはよく分からず。
最後の落ちは今一つ分からなかった。
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