『ボーン・レガシー』(The Bourne Legacy)は、ロバート・ラドラムが執筆したジェイソン・ボーンを主人公とする小説を原作とした映画のシリーズの4作目となる2012年のアメリカ合衆国のアクション・スリラー映画。なおラドラムの死後にエリック・ヴァン・ラストベーダー(英語版)が執筆した2004年の小説『ボーン・レガシー』が存在するが、内容は本作とは異なる。
ボーン・シリーズ
『ボーン』シリーズは、作家のロバート・ラドラムが創造した、心因性健忘に苦しむ架空の元CIA暗殺者、ジェイソン・ボーンを主役としたスパイ映画である。
脚本はそれぞれ、ラドラムの3冊の小説を原作としており、ジェイソン・ボーンを演じるのはマット・デイモンである。
第1作『ボーン・アイデンティティー』(2002年)はダグ・リーマンが監督
第2作『ボーン・スプレマシー』(2004年)
第3作『ボーン・アルティメイタム』(2007年)はポール・グリーングラスが監督
第4作『ボーン・レガシー』 (2012年)はトニー・ギルロイが監督
4作品すべての脚本にギルロイが参加している。
ボーン・アイデンティティー
ボーン・スプレイマシー
ボーン・アルティメイタム
ボーン・レガシー
ジェイソン・ボーン
の順番に見ないと理解できない。
ボーンレガシーのあらすじ
ボーンレガシーのあらすじは次の通り。
時間軸は、前作ボーン・スプレマシー、ボーン・アルティメイタムに前後する。アーロン・クロスはアウトカム計画の「参加者」であり、アラスカにて日々過酷な訓練をしており、その訓練課程において薬の服用、血液採取、問診を義務付けられている。その頃CIA内部調査局のパメラ・ランディの告発などにより、暗殺者養成プログラムのトレッドストーン、ブラックブライアー、そしてアウトカム計画の存在が白日の下に曝されようとしている。国家調査研究所のリック・バイヤーはアウトカム計画の一時的な消去と蓄積されたデータの隠匿を命じる。この命令によりアウトカム計画の「参加者」たちは次々に無人攻撃機に爆撃されたり、毒殺される。
一方、アーロンは自分の強化された能力を駆使してかろうじてその危機を逃れ、自分の死を偽装することに成功する。その頃、アーロンの体調を管理しているステリシン・モルランタ社で銃の乱射事件が発生する。その会社ではその部署で「プログラム可能な行動、神経学的なデザイン」の研究を行っているという。銃の乱射事件での唯一の生存者のマルタ・シェアリング博士はバイヤーの放った刺客たちによって再び命を狙われるがアーロンに救われる。
マルタはアーロンの服用していた緑の錠剤が身体的な能力を増強させること、青の錠剤が知的能力を増強させ、痛覚を抑制することをアーロンに告げる。また、緑の錠剤の効果はすでにウイルスによってアーロンの遺伝子に組み込まれており、緑の錠剤の服用は必要ないことが分かる。しかし、青の錠剤がなければ、アーロンの優れた知的能力が崩壊し、アーロンとマルタはバイヤーの放った刺客によって命の危険にさらされると予想される。このように映画全体にジェイソン・ボーンらの一連の計画の「参加者」たちの卓越した能力と時折起こる心的異常状態の秘密が暗示されている。アーロンとマルタは青の錠剤の代わりになるウイルスを得るために、マルタの所属する関連会社があるフィリピンに飛ぶことになる。
ボーンレガシーのキャスト、日本語吹き替え
ボーンレガシーのキャストは次の通り。
アーロン・クロス – ジェレミー・レナー(中井和哉)
マルタ・シェアリング博士 – レイチェル・ワイズ(松雪泰子)
リック・バイヤー – エドワード・ノートン(森田順平)
パメラ・ランディ – ジョアン・アレン(小山茉美)
ノア・ヴォーゼン – デヴィッド・ストラザーン(小川真司)
アルバート・ハーシュ博士 – アルバート・フィニー(大塚周夫)
エズラ・クレイマー – スコット・グレン(伊藤和晃)
マーク・ターソ – ステイシー・キーチ(飯塚昭三)
ディタ・マンディー – ドナ・マーフィ(野沢由香里)
アーサー・イングラム – マイケル・チャーナス(遠藤純一)
ゼヴ・ヴェンデル – コリー・ストール(宮内敦士)
テレンス・ワード – デニス・ボウトシカリス(金尾哲夫)
ドナルド・フォイト博士 – ジェリコ・イヴァネク(村治学)
ダン・ヒルコット博士 – ニール・ブルックス・カニンガム(清川元夢)
アウトカム計画 工作員 #3 – オスカー・アイザック(板倉光隆)
LARX-03 – ルイ・オザワ
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